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 平成27年10月1日(63号)

 政策研究部 コラム⑪

 八王子市民活動協議会では、NPO団体等の基盤強化、アカウンタビリティーの推進、寄付社会の醸成を目的にファンド事業を推進しており、その具体的な事業として「物」の支援を八王子市市民活動支援センターの「ゆめおりファンド」として行なっているところです
 しかし、NPO活動を取り巻く社会環境やニーズが変化していく中、団体には様々な課題がありその課題解決や、継続的活動のために多様な人材が求められています。そこで、八王子市民活動協議会政策研究部「活動資源支援グループ」としてはファンド事業の次のステップとして、活動資源としての「人財」による支援の検討を進めているところです。
 近年、いわゆる「プロボノ」という、各分野の専門家が職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動が注目されていますが、こうした手法はNPOや社会企業が社会課題を解決するスピードを速めたり、インパクトを大きくしたり、事業の効率化、最適化を進める上で大変効果的であるといわれています。
 一方で、いわゆる人の支援は、感情を持った人と人の関係性から、適正で効果的なマッチングは必ずしも知識やスキルの有無だけでは成立しないデリケートな部分も含まれています。そこで、「活動資源支援グループ」では、団体の運営や予算策定や会計処理のコンサルティング、PRや広告に関する広報支援、事業計画の策定など、団体の様々な課題を多様な「人財」で伴奏支援や直接支援することを想定し、登録した「人財」と相談者(団体)の面談やワークショップを通して、有効なマッチング、支援策を作り出していく手法(アクションラーニング等)を研究、検討しています。実務ベースの支援事業として、平成28年度より八王子市市民活動支援センターのファンド事業として行う準備を進めているところです。
 平成27年8月1日(62号)

政策研究部では協議会の基本理念実現のため具体的な方針策定・企画提言をします コラム⑩

政策研究部では昨年から、理事全員が政策研究部5グループの何れかに参画して、各グループのテーマや課題に共通 の認識を持ち、連携して協力しながら活動しています。5 つのグループのテーマと現在の活動状況は
1) 絆グループ;協議会としては初めて福祉分野に深く関わる「地域包括ケアシステム」作りに参画するため、関係団 体の協力を頂きながら、地域で支援が出来る団体の情報提供をするための「福祉データハンドブック」(仮称)作 成に向けた活動を推進中です。他にも団体会員、個人会員交流のためのイベント等を企画しています。
2) 活動資源支援グループ;現在NPO団体などに行っている“物“の支援に加え、NPO団体などの運営をサポートす る”人財“支援に向けた事業を計画、推進中。
3) 新規事業開拓グループ;協議会運営資金確保に向け、新規事業として「コワーキングスペース運営」の調査を開始、 併せて東北復興支援地域の中間支援組織との交流を計画し、八王子市の防災計画へのNPO 団体の関わり等の調査を検討中です。
4) 理事体制検討グループ;適切な理事体制はどうあるべきかをメインテーマに 据えて、中間支援組織である理事会の将来像を具体的に描くための検討を推進中です。
5)中期計画検討グループ;グループ毎に作成した「実施計画」を中期計画の具体案件として 計画推進のフォローアップとグループ間の連携や支援を活動計画としています。
 平成27年6月1日(61号)

平成27年度総会を開催しました~新しい展開をめざして~ コラム⑨

  去る5月16日(土)、ハ王子市民活動協議会の平成27年度年次総会がクリエイトホール視聴覚室で開催されました。
石井理事長の開会あいさつに引続き議長選出が行われました。 26年度の事業報告・決算の報告に続き、27年度の事業計画・予算及び定款の改定が提案され、いすれも了承されました。
 26年度事業のポイントとして、協議会が主体団体として立ち上げた「NPOパワーアップ講座」が市の直轄事業に格上げされ、支援センター事業として開催されたこと。「ゆめおりファンド事業」が地道な事業所訪問が実を結び、企業からの物品提供が大幅に増えたこと。自主事業としては、第14ロオトパが盛況裡に終えたことに加え、情報を提供した立川市で同種イペントが3月末に開催される等外部にも影響力を発挿しています。
新しい取り組みとしては東京都の「女性・若者・シニア創業サポート事業」のアドバイザーに選定され2件の事業計画評価を担当し1件は融舜を受け、伴走支援を実施しています。また一般市民の方に市民活勤団体を知っていただくため、古本市、花と緑のイペント等に積極的に出展しました。27年度は従来からの事業をさらに充実させるとともに、人材支援の具体策試行、介護保険制度の改定に伴い協議会として果たす具体的な役割の検討等新たな展開を図ります。
平成27年4月1日(60号)

協議会は政策研究部での検討を経た様々な提言を実現しています コラム⑧

スポーツ吹き矢 協議会の政策研究部では昨年10月会員交流会の一環として、「八王子市の中核市移行」についての勉強会を開催致しました。それを契機に中核市移行が市民活動にどのように影響するかをみんなで考えました。これから多くの権限が八王子市へ移行され、市独自でいろいろなことが決められるため、活動の活性化が期待されています。
その中の多くは福祉に関する項目です。特に今後問題となる高齢者問題は、大きな課題であり、「八王子版・地域包括システム」の構築が予定されています。このシステムでは「地域の課題は地域で解決する」ということで、現在の超高齢化社会では「元気な高齢者が元気でない高齢者を支える社会」の構築です。
そこで八王子市民活動協議会は政策研究部での検討の結果として、2月には高齢者が元気になるためのイベントとして、八王子レクリエーション協会の全面的なバックアップ(共催)のもと「ニュースポーツの体験大会」を昨年に引き続き行いました。この催しを各地域での継続した活動にすることを目指したいと思います。
平成27年2月1日(59号)

恒例の理事宿泊研修会が行われました コラム ⑦

テーマ:協議会のミッションとは
~中間支援団体として 協議会が取り組む新しい課題~

創立12周年目を迎えた 協議会は、恒例となっ「理事研修会」を 12/712/712/7 ~8「高尾わくビレッジ」 で行ないました。多忙年末に延 で行ないました。多忙な年末に延 17 名の理事が参加 して、2日間に亘り課題解決に向け熱い思いを話し合った研修会でしたテーマは「中間支援団体として協議会が取り組む新しい課題」と題して2班に分かれて行われました。討議された主な内容は
A班:協議会のミッションとは何か?の確認から始まり、協議会の活動を市民に分かり易く理解して貰えるよう、一歩外へ出て地域の課題に直接触れ、連携やコーディネート機能をもっと発揮するような取り組みを進める活動の必要性が確認されました。また、活動を理解して貰えるようなスローガンが必要である事の話し合いもされました。
B班:2015/4~「介護保険法制度改正」で「要支援」レベルは現行の介護保険から外れ、地域に合った「地域包括ケアシステム」の運用で対応することになります。そのため、地域の諸団体との連携やコーディネートや支援を担っている協議会が率先して、ケアシステムの構築に向けてどのような役割を果たせるのかをテーマに話し合いが行えあれました。
平成26年12月1日(58号)

志民塾運営事務局から コラム ⑥

八王子市民活動協議会は昨年から「はちおうじ志民塾」の運営事務局を担当しています。現在第6期志民塾が開講中ですが、今期も意欲的、個性的な塾生達で毎回熱気あふれる講義です。塾生の山田典子さんが、素敵な感想を寄せてくださいました。事務局としてもこれからの励みと元気をいただきました。ご紹介します。
「好奇心旺盛」「自分以外は皆、師」がモットーの我が性格、軽い気持ちで「志民塾」に参加。
 長~くなった人間の寿命、楽しく地域と「共助」するため、自分の住んでいる八王子を知る必要があるのでは、どんな事に、どんな人達が活動しているのか、まず興味
深々。基礎コース、外に出ての地域活動実践コース、コミュニティビジネスコースと盛りだくさんの講座を受講!
 沢山の知識、知恵を頂き、地域が元気に「共助」するために今の自分に何が出来るのかを考えるきっかけが出来ました。
 一番は八王子の住民全員が「志民塾」に参加することで「意識改革」をして、市民全員で「共助」「協働」すれば、手っ取り早く楽しい、暮らしやすい地域になるのではないかと考える。
 お父さんに「定年」があるように、子育て、家庭を守ってきた「主婦」にも定年があっても良いのでは(笑)「お帰り、お母さん!」その「主婦女子力」で、何かワクワクするコミュニティビジネスもありかな?と思うこの頃。(6期生:山田典子さん)
2月にオール志民塾卒塾生の交流会も企画中です。
平成26年10月1日(57号)

夏期理事勉強会開催 ~定款・歴史等を確認~ コラム ⑤

平成26年度は協議会理事の改選年にあたり、6名の理事が新規に就任され、1名の元理事が復帰されました。これらの理事の方たちに、協議会を理解していただくため平成26年8月26日(火)八王子労政会館において勉強会を開催しました。内容は協議会のルールを学ぶとして、定款を東京都との窓口として熟知しておられる植村理事が説明され、規程類は原案作成者の石井理事長が制定が必要となった状況等を含め説明されました。協議会の歴史は創設以来のメンバーで元理事長の浅野副理事長が当時のことを思い浮かべながら話されました。
10年構想は石井理事長が支援センターの指定管理者選定に合わせ計画された状況を説明され、具体化計画の必要性を強調されました。最後に岩田事務局長が、八王子の高齢社会対応のために行われている様々なイベント、研修講座を関連づけた図表を基に、支援センターを含めた協議会が重要な位置を占めていることを説明しました。勉強会には理事19名参加。3グループの島を作り、これらの説明を聞きました。その後各グループ内でフリートーキングし、最後に各グループの話し合った内容を発表しあい終了しました。
勉強会後引き続き部屋を替え暑気払い。立食形式で相手を替えながら話が弾みました。今回の勉強会は新しい理事のみならず、再任された理事にとっても協議会の内容を再認識する良い機会となりました。
平成26年8月1日 (56号)

~事務局新メンバー紹介~ コラム ④ 

 新事務局長の岩田博次です。今年度の協議会総会において職務を引き継ぎました。
まだまだ経験不足ですが、皆様のご協力を得て任務を遂行していきます。
 【事務局の機能】協議会の実行部隊として①従来から決まっていることを着実に実施する事。②理事会等で決まったこと、理事長の指示等を実施していくこと。等の裏方の役割が大きいですが、③新しい施策、新しい事業提案の下準備等、協議会の司令塔としての役割を強化していきたいと思っています。
 【新しい業務】
ここ4年開協議会では、NPOハ王子会議、NPOパワ-アップ講座の新たな開催、はちおうじ志民塾の運営受託、助成金受付窓□業務等が事業に加わりました。今年度はさらに東京都の「女性・若者・シニア創業サポート事業」のアドバイザー業務を受託しました。事務局は従来からの事業も含め実務を担当しますが、実施にあたっては、協議会理事、会員の皆様にも協力をお願いします。
 【事務局メンバー(敬称略)】
事務局長;岩田博次、副事務局長;植村昇、事務局員;大福族生、関俊朗、岡綺理香、田中俊光、石見光夫、石井利-(特別参加)
協議会としては、広報部門(広報誌発行、ホームページ管理)、経理部門の実務担当者の増強及び創業サポートの経験者が必要です。ご協力いただける方は事務局までご連絡ください。
 平成26年6月1日(55号)

 ~NPO八王子会議について~(コラム③)

NPO八王子会議は、市民活動団体その他様々なセクターが一堂に会し、相互連携や課題の共有、政策の提言を行う会議と位置づけ、NPOのあるべき姿や新たな知見を得る場として開催しています。これは協議会の単独事業ではなく、その趣旨に鑑み実行委員会主催とし、メンバーは出来るだけ多様な分野(概ね10団体10名前後)で構成します。準備は、開催日の約半年ぐらい前から着手し、最も力を入れて議論が交わされるのが、メインテーマをどうするかです。参加意欲を喚起するため、タイムリーで、インパクトのあるテーマが必要です。社会的課題やNPO活動の現状や問題点など、メンバーが日頃、団体活動や日常生活を通して感じている課題や想いを率直に議論し合い、そのテーマを絞り込んでいきます。この時、単独の組織メンバーではなく、実行委員会方式であることの効果や有効性を充分実感することが出来ます。各メンバーが日頃、異なった土俵、環境で活動をしているため、経験や接する情報も多様であることから、同じ事象、課題に対して、はっとしたり、なるほどと唸る視点に出会い、時間を忘れて議論が進みます。結果、議論が拡散して最終的な絞込みに多くの時間を要することもしばしばです。また、どんな講師をお招きするかも参加者数を左右する場合があり、著名な方、日頃示唆に富んだ発信をしておられる方など、予算や講師の日程を調整しながら選定します。そして、チラシにそれまでの議論や想いを凝縮して表現し、開催日を期待と緊張感で迎えることになります。今後ともタイムリーで有意義な企画を考えていきたいと思います。
 平成26年4月1日(54号)

 ~政策研究部 活動資源支援グループ (コラム②)

現在、全国に法人化されたNPO団体が47,000以上、八王子には約250、法人化されていない市民活動を含めると、全国に数え切れないほど多くの団体が様々な社会の課題に取り組んでいます。一方でそのNPOの活動実態は運営基盤が脆弱であり、円滑に運営されている団体は大変限られていると言われており、その活動を支える支援策が求められています。
八王子市民活動協議会は中間支援組織として、政策部会・活動資源支援グループでNPO団体の基盤強化、信頼性の向上に欠かすことのできない活動資源である「人財」、「物」、「資金」、「情報」の支援を、具体的な仕組みでどのように効果的に推進するかをテーマに、その手法、手順などを研究、検討しているところです。これまで八王子市民活動協議会では、指定管理者として運営管理を行っている八王子市市民活動支援センターにおいて「ゆめおりファンド」事業として「物」の支援に着手し、企業、大学その他からの余剰物品の提供を受け、領布会等を開催して具体的な支援実績を重ねてきましたが、次のステップとして「人財」支援について研究、検討を進めているところです。
団体運営には専門性やマンパワーも含め多様な人材が求められまた、高齢化の進行による後継者の育成・発掘も課題となっています。一方で、これまで培ってきたノウハウ、経験を生かしボランティア活動等何らかの形で地域に貢献したいと考えている方々がまちや地域にはシニアを含め沢山いらっしゃいます。こうした社会の様々なニーズを八王子市民活動協議会が培ってきた様々な人や団体とのネットワークや、事業として推進中の「パワーアップ講座」、「はちおうじ志民塾」と連携することで相乗効果が期待でき、NPO団体支援事業である「人財」支援の枠組みやその具体策を準備しているところです。
メンバーは理事、外部スタッフを含め10名ですが、それぞれが多様な団体や活動に参加して忙しい中、お互いのノウハウや知恵を持ち寄り奮闘中です。
 平成26年2月1日(53号)

理事研修会実施  (コラム ①)

 平成25年12月8~9日にかけて理事研修会が埼玉県にある「国立女性教育 会館」において開催され、理事長以下16名が参加し熱心に議論を深めました。
研修会の目的は、日常業務から離れて全員が集まり「市民活動協議会の体質強化策」についてフリーに討議し理事相互に率直な意見を交換しながら現伏の課題を共有し、今後の協議会運営の改善策立案に資することであります。
  今回の研修会は2か月前に幹事2名を選任し事前準備を入念に行ないました。先す検討すぺきテーマを絞り各理事に検討シートの作成を依頼しグループリーダーが取りまとめを行なうこととしました。(1グループ4~5名で4グループを構成)検討シートには協議会の体質を強化するための具体策や寄付金の見込みなどを記載し、また、各理事から意識アンケートを取り、協議会の評価、理事自身の自己評価、協議会への提供時間、意見などをまとめて当日の討議資料としました。
 なお、当日参加できない理事にも検討シートの作成やアンケートの提出を求めました。研修会初日は協議会の現状説明とグループ検討会、2日目は4グループの検討結果の発表を実施し、具体的かつ建設的な提案が出されました。幾つかの提案の中から協議会の組織を強化するためには、ます人材の登用・活用が必須であることから「役員体制の再構築検討会」を理事長ならびに理事数名で立ち上げ、来年5月の総会に向けて検討することになりました。

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